長野の工房 工房野良

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季節の便り

冬のはじまり

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 アルプスの山々もうっすらと雪化粧、そして紅葉。すばらしい色の季節です。栗もおいしいし、そして新そばもできるころ、、、、。我が家も2~3回そばを栽培しました。種を植えて収穫までは簡単!なんとそれからが大変でした。なにせそばの実は小さくて、刈り取って、土が少しでも入ると、そばの実だか、土だかわからないのです。一年目はどうしようもなくギブアップ。下に住んでいるおばあちゃんに頼んでしまいました。そして石臼で挽いてもらってそばをうちました。でも、なにせ初めてで、そばうどんになってしまいました。私は、もともと都会にいたときはそばは好きではなかったのに長野にきて、そばがこんなにもおいしいものだと知って感激!今は田舎そば、更科そば、十割そば、みんな大好き。いつでも近くにおいしいおそばやさんがあるのでしあわせです。そばの茎が収穫の頃、とてもきれいなピンク色になるので、それも染めてみました。でも色はでませんでした。今は栗のいがを集め、これから染めてみようと思っています。
 昨日、上田別所温泉の近くにある友人のカフェに行きました。庭の栗の実で、おいしいモンブランを作ってくれています。栗の素朴な味を感じて、体が喜んでいました。なにもかも、おいしい秋です。

(2007年11月更新)

秋だより

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 暑い夏もすぎ、すすきの穂も赤く色づいてきました。二人で大根の種も急いで蒔きました。染めも焦りを感じてくる季節です。柿渋は9月中で、ほとんど染まらなくなります。隣村のおばあちゃんが今年もげんのしょうこを丁寧に干してつくってくれました。冬になると凍ってしまって染めはできないので、あと2ヶ月染めるものを計画的に考えなければいけない時期です。朝ゆっくり外でお茶を飲んでいましたら、なんと自然薯の葉を発見!私がこの世で一番好きな食べ物といえば自然薯なのです。長野に引っ越してきたばかりの頃、「自然薯が家にあるから掘っていいよ」と近所のおばあちゃんにいわれて喜んで行きました。午前中一杯かかって5本細いのがやっと掘れました。3本はおばあちゃんに渡し、2本は大切にいただきました。はじめて、掘るのが大変なことを知りました。でも、葉やつるが他の木に巻きついているのをみるとあそこにあると確かめている私です。冬になって霜がくるとその枯葉が散ってしまうので、掘るのはその前です。私はとても掘れないので、連れ合いに掘ってもらいます。
 今年は食べれるかなー。

(2007年9月更新)

初夏だより

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 一年お休みしていた米づくりを今年再開しました。小川村で知った「投げ植え」という田植えです。はじめから、それようにもみを仕込み、成長するとちいさなポット苗のようになって土を根がからめて重しになるので投げ入れることができます。腰をかがませることがないので、とても楽なのです。一年分の米をつくるということか、田植えが終わるとなぜかホッとします。田植えから数日たって水を見に田んぼに夜行きました。雲がすこしかかって切れるような三日月。そのひかりが植えたばかりの田にひかり、かえるたちのガッショウ。その幻想的な風景にしばらくうっとりして幸せな気分でした。
 今日はつれあいがひとりで田んぼの草とりをしました。草があまり大きくならないうちに除草機といって、手でコロコロ押して土をかくはんさせて草を浮かせてとります。まるで、骨董品のようなもので、村でこんなことをしているのはうちぐらいで、村の人からもめずらしがられています。
 作業場が15年たって、雨漏りしたり、ついには壁も落ちてしまったので、今新しい作業場をつくっています。
 神様の思し召し?2人の若者が手伝ってくれて、大助かりです。来週には、土を練って、きざんだワラもいれて、土壁つくって完成の予定です。
 気持ちよい暮らし、気持ちよい仕事をするには、やらなければいけない作業がたくさんあり、くじけそうになりそうなときもある。まだまだできていないことが
あるがすこしづつ階段をあがっていけばーーーと毎日気持ちだけはのんびりしている。

(2007年6月更新)

春だより

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 今年は今年は冬がまるでないような年でした。雪もあまりふらなくて、もうすっかり春になってしまい、淋しいというか、心配です。
 3月にはじめて、韓国に苧麻(ちょま)をさがしに出かけました。麻好きの私ですが、中国、韓国の麻はいまひとつ魅力にかけていましたが、たまたま韓国の布に詳しい女性に日本で知り合ったので、墨染めのことも知りたかったので出かけることにしました。苧麻は,今はほとんど中国で作られているものが多いそうですが、市場で麻の布だけ売っている店が何軒かあり、そこにいるだけで気持ちよくなりました。価格も高いのですが、いくつか買って染めてみることにしました。韓国のお坊さんのコスチュウムはすばらしいですね。上から下まで全部グレー、デザインも素敵で歩いている姿もきまっています。実はこのグレーの色がもともとは墨染めだったそうです。墨染めといっても、ほとんどなく昔からの古いお寺のお坊さんだけが今は染めているのだそうです。墨はつつじの木で作ったもので、それを布にこすりつけるそうですから、すぐにおちるので、一年に一回染めるそうです。 私のように書道の墨で、染めているものもあるそうです。やはり、韓国ではほとんど今は化学染めだそうです。化学染めでも、墨染めでもあのお坊さんの姿は今でも忘れられません。
 そして、韓国の食べ物がおいしかったのには、びっくりしました。また行きたくなりました。

(2007年3月更新)

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