長野の工房 工房野良

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季節の便り

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 今年は雪が少ない分、凍るような寒さです。ニット用の糸が足りなくなって、厳寒の中、糸染めをしました。18年間染めをやって冬に染めたのは、はじめて!
 まず水道がなかなか出なくて、お湯をかけたりしてやっとだす。(不凍栓はあるのですが)ところが水も冷たいのでなかなか媒染液も平均に浸透してくれない。二日間、液から糸をだしたとたんに、糸がバリバリ凍ってく、、、。私の着てるセーターは零下のため鍋にくっ付いてしまう。やはり、長野で冬の染めは無理でした。 なんとその日は最低気温がマイナス15度だったのです。
 そんな中で、少しの休みの間に暖かーい沖縄に行きました。芭蕉の村と琉球藍を見てきました。芭蕉布は以前から大好きな布です。平先生がまだ指導して芭蕉の栽培、刈り取り、糸作り、機織りをする人達も増えていることに感動しました。その日は芭蕉の刈り取りを見てきました。その村の建物がすばらしくて、シーサーのある石かわらの屋根も素敵! 琉球藍も、私がたてているやり方とは違うのでとても勉強になりました。
 エメラルドグリーンの海 気持ちよかった。

(2012年1月更新)

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今年もありがとうございます。
 お店もはじめて、忙しい年でした。
お店は来年の3月15日までお休みなので、今日は、今年最後の日。私がお借りしている家から、朝景色を見たら、なんと富士山の美しい姿が、朝やけのオレンジの中にくっきり! ビックリ!
 このあたりはカラ松林に囲まれているので、木が茂ってる間は見えなかったので、
 葉が落ちて、見えたのだった。大きな木々が揺れているのも美しかった。
 さて、今日は藍染めとすおうのウールを染めなければいけない。藍染めはこの前、忙しい時にかた手間に染めたら、しっぺ返しがきてシミになってしまった。もっと、心をいれなければいけないことを痛感。今年はウールのすおう染めが人気だったので、間に合わない!最後まで『すおう』で染めている。閑散としたまわりの風景をみながら、藍染めを朝早くはじめた。ニット教室最後の日でにぎやかに編み物を楽しんでいた。私も編みかけのベストで参加。今まで適当に編んでいたがきちんと習うと美しくできることを知った。
 たくさんの人でこの素晴らしい空間が生かされ、たのしく一年間過ごせたことに感謝!
 来年もよろしくお願いします。

(2011年12月更新)

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薪づくり
 私は、草木染めをするのに,薪で炊くことに気持ちよさを感じている。燃える火を見ながら、蕗や栗イガなどの染めの材料の匂いが、煮ている内にしてくる。
 染めの大きな釜は4つ。最近は、お店でも染めているので、薪を使う量が結構増えた。
 最初は連れ合いと2人で、何日もかかって作った。自宅には大きなトラックが入れないので、上の崖から、家の庭に落としてた。4メートルの長い大きな薪の束は、地響きをたてて落ちた。それを一人が、チェーンソーで切って、私が積んだ。ところが、薪がかわいてなかったり、チェーンソーが切れなかったりで、二人ともケンカばかりして、何日もかかって作った。
 薪は、柱や板を製材したあとの、端材で、杉や松。価格は安いが、持ってきてもらうのに、手間費用がかかる。最近は、外材に押されたのか、製材所が減ってきていて、手に入らなくて、大変になっている。世の中の変化だ。
 この2〜3年前から、色々工夫したり、手伝ってくれる人も今年は6人に増えて、スムーズにいくようになった。切る時期は暑くもなく、寒くもない時に年2回、まとめて切る。よく乾燥させるのに、前もって切っておく場所も確保した。ところが、家まで、坂をのぼって運ばなければならない。以前は軽トラで何回も運んだが、今は積んだ薪にラップをかけて、フォークリフトで運ぶ。これで、積む手間が、一度減る。チェーンソーの使い方も上手くなり、ここまでくるのに18年かかった。草木染めにとって、一番大事な薪作り、今年も終わった。みんな、ありがとう。

(2011年11月更新)

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 昨年ぐらいから、山々の紅葉の色が変化している。すばらしい紅葉の色を見せてくれていた山々が色が枯れている、というか、ぱっとした鮮やかさがない。暑い夏のせいかわからないが、地球が変化してきていることを感じる。
 11月は染める事に大忙しだ。来年の春に服にする布の染め、そしてインドで織ってもらうための糸染め、、、、。私が始めたころ、糸染めの手織りが中心だったが、それからインドで布を作ってもらって、布を染める方が増えてきた。最近はなるべくもとの姿にもどりたいと思って、糸をしばって 絣にする。2色を分けて染めるなど、色々縦糸を変化させるために染めている。また、ニットもたくさんやりだしたので、ウール染めもしている。スタッフが増えて、色々なことが可能になって面白いもの、楽しいものが新しいパターンで作ることができるようになり、うれしい。
 大きな熊が出没!と村の有線放送があった。山奥の工房なので、スタッフに気をつけて!と話してる最中、「ぎゃー」という叫び声。なんだ、なんだ?どうも、 たぬきの声らしい。にぎやかな秋だ。

 

(2011年10月更新)

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